| 【4.11】「モルヒネの副作用としての排尿困難、尿閉」 | |
| 【4.11】:1 モルヒネの副作用としての排尿困難、尿閉は、ほとんどが男性で、前立腺肥大や尿道狭窄がある人に起こりやすい。また、内服や坐薬や、持続皮下注入などの全身的投与ではほとんど起きない。もっぱら、硬膜外腔あるいはくも膜下腔にモルヒネを投与したときに起こる副作用で、硬膜外腔にモルヒネを投与した場合、4〜5人に1人位起こる。尿閉が起こるときは、投与したその日のうちに急性尿閉の形で突然起こるため、24時間たって兆候がなければ安心できる。尿閉に対しては、発症の可能性と起こっても数日で自然に消失することをあらかじめ患者に説明しておく。 ,がん終末期の症状コントロール(1995),,,60 #1 【4.11】:2 脊椎内オピオイド投与による尿閉の頻度は10〜50%であり、オピオイドの全身投与と同様である。少量のナロキソンに反応する。 ,疼痛管理シークレット(2001),,,286 【4.11】:3 排尿障害はモルヒネの長期投与により耐性が生じる。発現頻度としては、1〜3%という報告が多い。排尿障害に対する対応としては、経過観察で改善することが多いが、薬剤としてはベタネコールなどの排尿筋の収縮力を増強させる薬剤とミニプレスなどの膀胱出口部の圧を減少させる薬剤を併用する。 ,緩和医療学(1997),,,70 #1 【4.11】:4 モルヒネの排尿障害により、しばしば導尿が必要となるが、耐性の形成とともに、数日以内に不要となることが多い。 ,がん終末期・難治性神経筋疾患進行期の症状コントロール(2000),,,89 モルヒネによる排尿困難では、病室内で排尿困難な場合でもトイレに連れていくことで可能となることもある。 ,癌の痛みハンドブック(1992),,107 【4.11】:5 モルヒネによる排尿障害の治療薬としてベサコリン1日30〜50mg、3〜4回や、ハルナール1日1回、1回0.2mgがある。 ,ターミナルケアマニュアル第3版(1997),,,48 ,緩和ケアマニュアル(ターミナルケアマニュアル第4版)(2001),,,145 【4.11】:6 モルヒネによる排尿障害。 べサコリン 1回20mg 1日3回(8時間ごと) ウブレチド 1回5mg 1日3回 ミニプレス 1回0.5〜1mg 1日 3回(体位性低血圧に注意) ハルナール 1回0.1〜0.2mg 1日1回 フリバス 1回25mg 1日1回 エブランチル1回15mg 1日2回 または他の薬剤(レペタン等)に変更。 ナロキソンはこの副作用にも有効であるが、投与は慎重でなければならない。 ,モルヒネによるがん疼痛緩和(1997),,,116 ,「モルヒネによるがん疼痛緩和」改訂版(2001),,,121 【4.11】:7 モルヒネによる尿閉 ミニプレス0.5〜1mg、2〜3回/日 ウブレチド5mg、1〜2回/日 ベタネコール10〜30mg、2〜3回/日 などで様子をみる。 ,ターミナルケア(1995),7,1,34 |
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