| 【4.15】「モルヒネの退薬症状」 | |
| 【4.15】:1 ヒトにおけるモルヒネの退薬症状 軽 度:あくび、流涙、鼻漏、発汗 中等度:振戦、鳥肌、食欲不振、散瞳 強 度:落ち着きのなさ、不眠、過高体温、呼吸数増加、血圧上昇 重 篤:嘔吐、下痢、体重減少 ,癌性疼痛のコントロール(1993),,,63 #1 【4.15】:2 モルヒネの退薬症状 身体症状として、あくび、くしゃみ、めまい、掻痒感、散瞳、異常発汗、鼻漏、流涙、流涎、胃液分泌亢進、鳥肌、悪寒、悪感、熱感、発熱、高熱、下痢、腹部痙攣(腹部痛)、胸部苦悶感、食欲不振、嘔吐、頻脈、心悸亢進、不整脈、血圧低下、振戦、ミオクローヌス、身体疼痛がみられる。一方、精神症状として、不安感、不快感、倦怠感、抑鬱、無気力、違和感、易刺激性、興奮、不眠、せん妄、意識混濁がみられる。退薬症候の発現順序として、身体症状の中では頻脈、異常発汗、嘔吐などの自律神経系症状が比較的早い時期に発現し、その後にせん妄などの精神症状が発現すると頻告されている。 ,「モルヒネによるがん疼痛緩和」改訂版(2001),,,99 【4.15】:3 モルヒネの退薬症状は、早ければ投与中止後の5〜6時間後から始まり、最初の3日間が最も強く、身体症状は約1週間で軽快するが、睡眠障害、抑鬱、無気力、違和感、不安易刺激性などの精神症状は数ヶ月にわたって残存することがある。また、退薬症状の種類やその強さには個体差があり、必ずしも使用期間や使用量と関連しないとされる。退薬症状が疑われる場合、モルヒネの増量によって症状が改善すれば退薬症状と診断され、長期反復投与時の1/4量が投与されていれば、退薬症状の出現を防止できるとされている。 ,モルヒネによるがん疼痛緩和(1997),,,237 ,「モルヒネによるがん疼痛緩和」改訂版(2001),,,268 *5 【4.15】:4 オピオイド耐性、依存性は、臨床的にはモルヒネ投与中止5〜6時間後から3日間が最も強く、身体症状は約1週間で軽快する。睡眠障害、抑鬱、無気力、違和感、不安、易刺激作用などは数カ月にわたって残存する。モルヒネの増量によって症状が改善されれば退薬症状と診断される。 ,臨床と薬物治療(1998),17,4,83 #1 【4.15】:5 モルヒネの退薬症状(withdrawal syndrome)。このようなときは、減量前のモルヒネ1日量の1/4〜1/5量を注射薬換算し(例えば120mg内服していた場合は1/4量30 mgの1/3で10 mgを)30分から1時間で点滴静注あるいは皮下注すれば、すみやかに症状が消失する。モルヒネを減量する場合は、2〜3日かけて2〜3割という原則を必ず守るようにする。 ,がん終末期・難治性神経筋疾患進行期の症状コントロール(2000),,,89 【4.15】:6 モルヒネの注射を減量する過程で、退薬症状が疑われたら、1日投与量の1/12か1/24のモルヒネ量を早送りすると、退薬症状は消失する。同様に疼痛が出現した場合は、1時間あるいは2時間の投与量に相当するモルヒネ量を早送りして、減量前のモルヒネ投与量に戻すとよい。 ,がんの症状マネジメント(1997),,,115 #1 【4.15】:7 モルヒネ退薬症状の対処法。αあるいはβ遮断薬などの自律神経遮断薬を併用する方法や国内では認可されていないが経皮的クロニジン(0.1〜0.2mg/日)を使用することにより、不安や頻脈などの自律神経系症状を軽減し得るとの報告もある。 ,「モルヒネによるがん疼痛緩和」改訂版(2001),,,100 |
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