【5.10】「セダペイン」
  【5.10】:1
 セダペインはソセゴンとほぼ同等の鎮痛効果を持ち、嘔気、便秘、呼吸抑制、幻覚、不快感などがほとんど見られない。患者が肝機能障害、腎機能障害、電解質異常、高齢、高カルシウム血症などの状態でモルヒネや拮抗性鎮痛薬投与で副作用が予想されたり、実際に副作用が出現した場合はセダペインが好ましい。持続皮下注入法や持続静注法で投与し、開始量は18〜36mg/日。増量は36→54→72→108→144mg/日とし、これ以上はレペタンまたはモルヒネへ移行している。疼痛時早送りは0.25mL(3.75mg)/回。
,今月の治療(1996),4,4,23

#1
【5.10】:2
 セダペイン注(エプタゾシン)
オピオイド受容体のうちκにのみ作用すると考えられているオピオイド鎮痛薬。耐性、依存性の形或はほとんどみられず、呼吸抑制、悪心、嘔吐、眠気など、オピオイドに特有の副作用も非常に少ない。モルヒネの吐き気を嫌がる患者などで代替薬として使用できる。静注、筋注、皮下注、硬膜外注入のいずれも可能で応用範囲が広い。
,がん終末期・難治性神経筋疾患進行期の症状コントロール(2000),,,92

#1
【5.10】:3
 セダペイン皮下注入
 投与経路を皮下注入に変更する際、モルヒネやレペタンの内服が少量であったり、副作用が強くて増量できないでいたような症例では、セダペインの皮下注入も考える。セダペインは吐き気や過度の鎮静、便秘などの副作用をほとんど起こさない。モルヒネ皮下注に対する換算量は2〜4倍であるから、モルヒネ1日60 mgの内服症例では、40〜120 mg/日のセダペイン持続皮下注ということになる。セダペインによる鎮痛には天丼効果があると思われるが、有効限界量については定説がない。
,がん終末期・難治性神経筋疾患進行期の症状コントロール(2000),,,53

 
【5.10】:4
 レペタンで嘔気、嘔吐が強い場合、またはモルヒネ、フェンタネストで副作用がコントロール困難な場合にセダペインが有効である。本剤は副作用は非常に軽微である。ただし、鎮痛効果はソセゴンと同等。このため、一時的な副作用回避の手段としては確実だが最終的にはレペタン、モルヒネ、フェンタネストへの変更が必要になる場合が多い。
,がんの症状マネジメント(1997),,,90

#1
【5.10】:5
 オピオイド導入時に副作用のコントロールができない場合、セダペインを選択する方法もある。本剤は嘔気、呼吸抑制、幻覚、不快感などはほとんど見られない。注射剤の経口投与は苦みが強く困難だった。
,今月の治療(2000),8,3,44

 
【5.10】:6
 癌性疼痛に対するセダペインの投与
セダペインは3.25〜7.5mgを急速注入した後、18mg/日または36mg/日より開始する。レペタン、モルヒネから変更した場合は、36mg/日または54mg/日より開始している。増量は18-36-54-72-108-144mg/日としている。疼痛時は3.25mgを注入。有効限界についての報告はないが、150mg/日で効果が不十分な場合レペタン、フェンタネスト、モルヒネなどに変更している。
,がんの症状マネジメント(1997),,,91

 
【5.10】:7
 セダペインは通常原液にて18mg/日、小児や高齢者の場合には2倍希釈液にて9mg/日を開始量とするのが原則である。ただし、その前に使用していたモルヒネの量によっては増減してかまわない。増量法は18-36-54-72-90-108-126-144-162-180-198-216-234-252-270-288mg/日とする。
,ターミナルケア(1995),7,1,49

 
【5.10】:8
 セダペインはソセゴンと同等の鎮痛効果で、ソセゴンの副作用を除去した薬剤である。モルヒネに比べ、眠気、嘔気、混乱、便秘などの副作用が著しく少ないが、鎮痛効果は弱い。モルヒネで副作用が出現した患者さんや、副作用が予想される患者さんへの対応としては有用である。ただし、セダペインで副作用回避は期待できるものの、除痛が困難な場合は、フェンタネストの持続静注法を使用する。フェンタネストはモルヒネに比べて嘔気や眠気、便秘が少ない。
,ターミナルケア(1995),7,1,42

 
【5.10】:9
 セダペインに有効限界は288mg/日の範囲では存在しないと思われる。ただし、セダペインはモルヒネ、レペタンと比較して、鎮痛効果が劣るため、急速に増量しても除痛が不十分な場合は、モルヒネ、レペタンに再度切り替えるか、フェンタネスト、ケタミンなども考慮しなければならない。
,ターミナルケア(1995),7,1,50

 
【5.10】:10
 セダペインは副作用はほとんどない。一部の患者が眠気を訴えるが、ほとんど問題になることはない。
,ターミナルケア(1995),7,1,50
   
 

 

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