【5.5】「複合オキシコドン注射薬(パビナール注)」
  #1
 オキシコドンを含んだ製剤(パビナール注)はすでに市販されており、癌疼痛に対して使用可能である。
 パビナールは塩酸オキシコドン8mgと塩酸ヒドロコタルニン2mgを含有する注射液で、激しい疼痛に対する鎮痛・鎮静、激しい咳そう発作に対する鎮咳、麻酔前投薬としての適応がある。
 塩酸ヒドロコタルニンは、アヘンアルカロイドであるが、非麻薬であり、モルヒネ、オキシコドン、コデインの効果を増強する作用がある。それ自身が鎮痛、鎮咳、呼吸抑制作用を有する。
 パビナールによる癌疼痛への応用例の報告は少ないが、活性代謝物かきわめて低い濃度であり、モルヒネによる副作用が問題になる腎機能低下例で有用性が高いと考えられる。
 パビナールは、これらの患者において疼痛時のレスキューを担うことができる薬剤である。Team KANWAの自験データでは、腎機能障害患者の疼痛時のレスキューとしてモルヒネとパビナールの比較では、客観的にも主観的にもパビナールの方が傾眠や眠気が少ない結果が出ている。オキシコドンとモルヒネの換算はすでに確立しているため、レスキューとしてもモルヒネの代替薬として有用である。
,ターミナルケア(2003),13,1,13
   
 

 

Copyright 1997-2003 Akira Dobashi, Department of Pharmaceutical Information Science (formerly, Department of Structural Organic Chemistry).All rights reserved.
HTML code by Hiroyoshi Horinaga of keypuncher.com.
Please send comments or questions about this site to dobashi@ps.toyaku.ac.jp.