| 【5.6】「オピスタン(塩酸ペチジン)」 | |
| #1 【5.6】:1 塩酸ペチジン:合成オピオイドで、末、錠、注射液がある。モルヒネとほぼ同じ薬理作用をもつが、抗コリン作動性作用もあり、強い痛みに使われる。鎮痛効力はモルヒネの8分の1であるが、投与量が多くなるとリン酸コデインよりも大きい鎮痛効果が得られる。痛みに対しては3時間ごとの投与が必要であり、大量(100mg/回)の反復投与では中間代謝産物ノルペチジンの蓄積による振戦、トゥイッチング、けいれんなどの中枢神経系副作用が多くなる。このため癌疼痛治療の場合のような長期反復投与は推奨されていない。 ,オピオイドのすべて(1999),,,85 【5.6】:2 塩酸ペチジン(オピスタン)は鎮痛効果はモルヒネの1/8で、効果の持続は2〜4時間である。筋注、皮下注、経口、直腸内投与のいずれの経路でも有効。経口投与では筋注や皮下注の1/3の効果。鎮咳作用なし。胆管やOddi括約筋に対する痙攣作用はモルヒネより弱い。便秘もより軽少である。トランキライザーとの併用では合併症を生じやすい。注射70〜100mg以上を数時間以内に繰り返し投与すると振戦、興奮、痙攣を生ずる可能性あり、腎機能障害の患者では危険性が更に高くなる。大量が必要な場合はモルヒネに切り替える。 ,痛み治療マニュアル(1993),,,62 #1 【5.6】:3 塩酸ペチジンはモルヒネより作用時間が短く、鎮咳作用はないが、胆道やオディ括約筋などの平滑筋に対する痙縮作用が少ないので、胆道の疝痛にはモルヒネより好都合で、汎用される。・縮瞳せず、アトロピン様作用があり、便秘を起こさせない。・代謝産物のノルペチゾンが蓄積されると、特に腎障害時、振戦や痙攣などの中枢神経系の興奮が起こる。 ,疼痛コントロールのABC(1998),,,76 #1 【5.6】:4 鎮痛目的としてのペチジン注射は、1回35〜50 mg皮下注、筋注(適宜増減)で、必要に応じて3〜4時間ごとに追加する。 ,疼痛コントロールのABC(1998),,,78 【5.6】:5 ペチジンの大量投与はコデインよりも鎮痛効果は大きいが、モルヒネと同効量のペチジンを用いた場合、嘔吐や呼吸抑制などの副作用も同程度出現する。特にペチジン200mg以上を3時間毎に投与した場合、中枢神経系に対する副作用(振戦、筋痙縮など)の頻度が著しくなるという。また、腎障害時には中枢神経系に対する副作用が多くなるため、ペチジンの投与は控えるべきである。このようにペチジンがモルヒネのすべてを代替できるわけではない。 ,モルヒネによるがん疼痛緩和(1997),,,101 ,「モルヒネによるがん疼痛緩和」改訂版(2001),,,105 #1 【5.6】:6 人気がある薬剤で世界的に知られているメペリジン、ペチジンは問題がある。世界的に慢性疼痛に関しては、ペチジンを使用しないようにする方がよいと言われている。何日間か、あるいは数週間か継続的にペチジンを持続投与すると、中枢神経系の興奮が引き起こされ、それによって、振戦、筋の攣縮、痙攣、興奮を起こす。したがって、ペチジンは、2〜3日の投与であれば大丈夫かもしれないが、長期投与には向かない。また日本では、ペチジンは注射薬だけで用いられており、経ロ投与としては用いられていないが、慢性疼痛の場合には、できるかぎり経口投与により用いるようにする。 ,ホスピスケアのデザインPART2 疼痛と告知(1993),,,48 |
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