| 【7.11】「下痢、腸炎」 | |
| #1 【7.11】:1 下痢の鑑別診断 食事より下痢が誘発され、夜間睡眠中にはほとんどない場合は消化、吸収不良による浸透圧性下痢が考えられる。一方、感染性の下痢や、消化管粘膜に器質な障害が起こり下痢をきたす場合には、下痢は夜間にもしばしば認められる。 ,誰でもできる緩和医療(1999),,,72 *5 【7.11】:2 癌患者の下痢において、既に痛みのコントロールがモルヒネによりついている場合、モルヒネを増量ではなく、ロペミンを加えるとよい。1回の最大投与量は16mgであるが、重症の下痢の時には、安全にもっと増量できる。実際に用いる量を制約するのは患者が服用できるカプセル数である。 ,緩和ケア実践マニュアル(1996),,,199 *5 【7.11】:3 サンドスタチン【適応外】はホルモン性あるいは非ホルモン性の重篤な分泌性下痢に対して有効である。100〜250μg 8〜12時間毎に皮下注{(消化管ホルモン産生腫瘍)100〜150μg/日、(効果不十分な場合)300μg/日まで2〜3回に分けて皮下注} ,ターミナル・ケアの症状緩和マニュアル(1998),,,65 *5 【7.11】:4 放射線性腸炎は通常、放射線治療の2週間後に生じ、治療終了後2〜3週間持続する。 化学療法、特に5−FUは、白血球が最低となる場合に下痢を生じる。 ,緩和ケアハンドブック(1999),,,156 *5 【7.11】:5 放射線腸炎や5FU後腸炎は通常自然治癒する。放射線腸炎にはアスピリン【適応外】やブルフェン【適応外】などのNSAIDsが有効である。必要により、アヘンチンキを投与する。化学療法による重度の腸炎では、サンドスタチン100μg皮下注1日2回を行う。 ,緩和ケアハンドブック(1999),,,158 *5 【7.11】:6 癌患者の下痢に対し、イギリスでのロペミンの最大投与量は、16mg/日となっている。 ,最新緩和医療学(1999),,,108 #1 【7.11】:7 下痢が1日5回以上あり、体力の消耗により床上排泄を強いられる患者に対して、従来は頻回な便器の挿入あるいは紙おむつを利用していた。しかし頻回な便器の挿入や紙おむつの交換は患者に身体的・精神的苦痛を与える。また、肛門周囲の皮膚障害も起こりやすい。このような状況の患者にはインケア・フィーカル肛門装具の使用が有効である。 ,がん治療の副作用対策と看護ケア 第2版(2000),,,144 |
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