【7.15】「悪臭のある腫瘍、皮膚潰瘍」
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【7.15】:1
 臭い管理の実際
 癌性悪臭の管理のポイントは、(1)溶出液の管理、(2)腐敗・感染の管理の2点であり、メトロニダゾール軟膏、クリンダマイシン軟膏を使用して効果を上げている。

     処方および使用方法
(1)基本処方
0.8%メトロニダゾール軟膏
   処方:100g中
    メトロニダゾール          0.8g
    マクロゴール#400         20.0g
    マクロゴール軟膏          69.2g
    リドカインゼリー          10.0g

3%クリンダマイシン軟膏
   処方:100g中
    クリンダマイシン         3g力価
    マクロゴール#400         20.0g
    マクロゴール軟膏          60.0g
    リドカインゼリー          10.0g 

(2)調製法
 メトロニダゾールをマクロゴール#400、リド力インゼリーの順に混合し、最後にマクロゴール軟膏と練合均質化し製する。練合する順序をかえてしまうと、うまく混ざらないことがあるので注意を要する。リドカインゼリーは患部の接触痛を考慮し、混合している。必要性がなければ処方からこれを除き、その分マクロゴール軟膏を増量する。
 クリンダマイシン軟膏は、ダラシンカプセル(1カプセル=150 mg力価)20カプセルを開封し、マクロゴール#400と混合、以下メトロニダゾール軟膏と同様に製する。

(3)容器および貯法
 気密容器にて室温保存する。

(4)使用(有効)期限
 安定性試験は行っていないので、品質を考慮し、1週間以内に使用可能な量を毎回用時調整としている。

(5)用法・用量
 強酸性水で創部を十分に洗浄したあとに、本軟膏の適量をガーゼにのばし、1日1〜2回創部に貼付する。臭気の程度、溶出液の量などに応じて処置回数などを考慮する。

(6)使用上の注意点
 一般に創部の潰瘍面は溶出液や血液などの分泌物が多く、軟膏基剤としては液体成分を吸湿する水溶性軟膏のマクロゴールを使用している。機序としては、創部の潰瘍面の分泌物を吸湿し、これをドレッシング剤で受け止めるかたちになる。したがって、溶出液が多く、臭気の管理が不十分となるようであれば、軟膏の使用量を増やし、ドレッシングを強化するか、処置の回数を多くするなどの工夫が必要である。
 また、創部が持続性の出血を伴うようであれば、止血作用のあるアルギン酸ナトリウム末(アルト、改源)を5%の濃度になるよう軟膏に混合し、対処している(メトロニダゾール、アルギン酸ナトリウム末、リドカインゼリーの順に混合する)。
,わかるできるがんの症状マネジメントU(2001),,,240

*5
【7.15】:2
 悪臭のある腫瘍に多量で膿状の浸出を伴う場合、滅菌生理食塩水による充分な洗浄を行う。非常な悪臭を生じない限り、抗生物質を含む洗浄液や次亜塩素酸塩を使用してはならない。これらは肉芽組織に対して毒性を有する。
,緩和ケアハンドブック(1999),,,55

*5
【7.15】:3
 悪臭のある腫瘍に対し、ポピドンヨードや次亜塩素酸ナトリウムのような消毒液による定期的な洗浄が悪臭コントロールに十分な場合がある。フラジールの局所投与や経口投与(200〜400mgtid)が有効。フラジールゲルが入手できないか、耐えられない場合はマーロックス、ヨーグルトを皮膚の充分な洗浄、乾燥後に適応する。活性炭被覆材が悪臭創からの臭気吸収に有効。また、ハチミツも臭気コントロールに有効であり、創傷治癒を促すと報告されている。
,緩和ケアハンドブック(1999),,,56

*5
【7.15】:4
 皮膚に出来た潰瘍にマーロックス【適応外】やヨーグルトを使用すると灼熱感がしばしば緩和される。
,緩和ケアハンドブック(1999),,,56
   
 

 

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